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補助金コラム

溶接業がレーザー溶接機導入|業務改善助成金の活用方法

2026年4月18日 公開 / サンマックスレーザー

溶接業を営む中小企業の経営者にとって、最低賃金の引上げと人手不足は年々深刻な経営課題となっています。「賃上げしたいが利益率が厳しい」「熟練工の高齢化で技術継承が追いつかない」「従来のアーク溶接では生産性が頭打ち」――こうした悩みを抱えながらも、設備投資の資金繰りに不安を感じている方は少なくありません。そこで注目したいのが「業務改善助成金」です。この助成金は、最低賃金の引上げと同時に生産性向上のための設備投資を行う事業者を支援する制度で、レーザー溶接機の導入費用の一部を助成してもらえる可能性があります。本記事では、溶接業がレーザー溶接機を導入する際に業務改善助成金を活用する方法を、申請の流れから注意点まで具体的に解説します。

業務改善助成金とは?溶接業での活用メリット

業務改善助成金は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を一定額以上引き上げ、生産性向上に資する設備投資などを行った中小企業・小規模事業者に対して、その設備投資費用の一部を助成する制度です。厚生労働省が所管し、都道府県労働局が窓口となって運営されています。

溶接業が業務改善助成金を使うメリット

  • 設備投資費用の一部が助成される:レーザー溶接機やその付帯設備の購入費用の一部(コースにより30〜90%)が助成対象になります。
  • 賃上げと生産性向上を同時実現:従業員の賃金を引き上げながら、効率的な溶接機導入で作業時間を削減し、利益を確保できます。
  • 人手不足対策になる:レーザー溶接機は従来のアーク溶接に比べて作業の自動化・省人化が進むため、熟練工への依存を減らし、若手でも高品質な溶接が可能になります。
  • 返済不要:助成金は補助金と同様に返済義務がないため、資金繰りへの負担が軽減されます。
溶接業の生産性向上とは

溶接業における生産性向上の具体例として、「1製品あたりの溶接時間短縮」「不良率の低減」「後工程(研磨・仕上げ)の削減」「電力コスト削減」などが挙げられます。レーザー溶接機は高速・高精度で入熱が少ないため、ひずみや変形が少なく、これらの改善を一度に実現できます。

業務改善助成金の対象事業者と要件

業務改善助成金を申請するには、一定の要件を満たす必要があります。2026年時点の概要をもとに整理します。

対象となる事業者

項目 要件
事業規模 中小企業・小規模事業者(常時使用する労働者数が一定数以下)
事業場内最低賃金 事業場内で最も低い時間給が、地域別最低賃金+一定額以内であること
業種 業種は問わない(溶接業・製造業も対象)
賃金引上げ 事業場内最低賃金を30円以上(コースにより異なる)引き上げること
設備投資等 生産性向上に資する設備・機器などの導入を行うこと
助成金の対象となる事業場内最低賃金の上限額や、引き上げ額、助成率は年度・コースごとに変わります。最新の募集要項を必ず確認してください。

助成コースと助成率・上限額の目安

業務改善助成金には複数のコースがあり、引き上げる賃金額と助成対象となる労働者数によって助成率・上限額が異なります。以下は2026年時点の一般的な例です。

コース例 賃金引上げ額 助成率 助成上限額
30円コース(1人) 30円 事業場内最低賃金により異なる(例:9/10、4/5、3/4など) 60万円〜
60円コース(1人) 60円 同上 90万円〜
90円以上コース 90円以上 同上 150万円〜
助成率が高くなる条件

事業場内最低賃金が地域別最低賃金に近い(低い)事業者ほど、助成率が高く設定される傾向があります。例えば、事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円以内の場合、助成率9/10(90%)が適用されるケースもあります。

レーザー溶接機が助成対象設備となる理由

業務改善助成金では、「生産性向上に資する設備投資」が助成対象となります。レーザー溶接機は以下の理由から、溶接業における生産性向上設備として認められやすい機器です。

  • 作業時間の大幅短縮:ファイバーレーザー溶接機は、従来のTIG溶接やMIG溶接に比べて溶接速度が数倍速く、1製品あたりの加工時間を大幅に削減できます。
  • 高精度・低ひずみ:入熱が少なく、熱影響部が小さいため、後処理(研磨・矯正)の工数が削減され、不良率も低下します。
  • 省人化・技能の標準化:自動溶接機能やティーチング機能により、熟練工でなくても高品質な溶接が可能になり、人手不足対策になります。
  • エネルギー効率:レーザー溶接は電力効率が高く、ランニングコストを抑えられます。

SUNMAXシリーズのレーザー溶接機

サンマックスレーザー(株式会社リンシュンドウ)が提供するハンディタイプのレーザー溶接機は、中国で製造し日本国内で最終組立・検査・調整を行い、国内サポート体制を整えた製品です。小規模な溶接業でも導入しやすいコンパクト設計で、ステンレス・アルミ・鉄など多様な材料に対応します。チラー(冷却装置)が本体と分離された設計のため、メンテナンス性が高く長期間安定して稼働できる点も評価されています。

助成対象となる設備の範囲

レーザー溶接機本体だけでなく、チラーユニット、集塵機、専用治具、安全装置、搬送台車など、生産性向上に直結する付帯設備も助成対象となる場合があります。事前に労働局へ相談し、対象範囲を確認することが重要です。

業務改善助成金の申請手順(溶接業の場合)

業務改善助成金の申請は、大きく分けて「交付申請→設備導入→実績報告→助成金受給」の流れで進みます。溶接業がレーザー溶接機を導入するケースを例に、ステップごとに解説します。

STEP1:事前準備と計画策定

  • 都道府県労働局または最寄りのハローワークに相談し、自社が対象となるか確認する。
  • 現在の事業場内最低賃金と地域別最低賃金を確認し、引き上げ額を決定する。
  • 導入するレーザー溶接機の機種・価格・納期を複数メーカーから見積もりを取得する。
  • 生産性向上の具体的な指標(溶接時間の短縮率、不良率の低減目標など)を設定する。

STEP2:交付申請書の提出

事業計画書、賃金引上げ計画、設備投資の見積書などを添付して、所定の様式で申請します。申請書類には以下が含まれます。

書類 内容
交付申請書 助成金の交付を希望する旨を記載
事業実施計画 導入する設備(レーザー溶接機)と生産性向上の効果を具体的に記載
賃金引上げ計画 対象労働者、引上げ額、実施時期を明記
見積書 設備購入費用の見積書(複数社比較が望ましい)
賃金台帳・出勤簿 現在の賃金水準を証明する書類
交付決定前に設備を購入・発注してしまうと助成対象外となる場合があります。必ず交付決定通知を受け取ってから発注してください。

STEP3:交付決定と設備導入

労働局の審査を経て交付決定通知が届いたら、レーザー溶接機を発注・導入します。設備の納品・設置・試運転を行い、従業員への操作研修も実施します。

STEP4:賃金引上げの実施

計画どおりに事業場内最低賃金を引き上げ、対象労働者の賃金台帳に反映させます。引上げ後の賃金を一定期間(通常1か月以上)継続して支払う必要があります。

STEP5:実績報告書の提出

設備導入と賃金引上げが完了したら、実績報告書を提出します。以下の書類が必要です。

  • 実績報告書(所定様式)
  • 設備の納品書・領収書・支払証明書
  • 設備の写真(導入後の設置状況)
  • 引上げ後の賃金台帳・出勤簿
  • 生産性向上の効果を示す資料(作業時間記録、製品検査記録など)

STEP6:助成金の受給

実績報告の審査が完了すると、助成金が指定口座に振り込まれます。受給までには申請から数か月〜半年程度かかる場合があります。

溶接業がレーザー溶接機導入で得られる具体的効果

業務改善助成金を活用してレーザー溶接機を導入した溶接業では、以下のような具体的な効果が報告されています。

効果項目 従来(アーク溶接) レーザー溶接機導入後
1製品あたり溶接時間 20分 5分(75%削減)
溶接不良率 5% 1%(80%改善)
後工程(研磨)時間 10分 2分(80%削減)
必要作業員数 2名 1名(50%省人化)

これにより、時間あたりの生産量が増加し、賃上げ後も利益率を維持・向上できる基盤が整います。また、溶接作業の負担軽減により、若手や女性の採用もしやすくなり、人材確保の面でもメリットがあります。

生産性向上の数値化が重要

助成金の申請・報告では、「どれだけ生産性が向上したか」を具体的な数値で示す必要があります。導入前後の作業時間、生産量、不良率などを記録し、比較データとして提出できるよう準備しましょう。

申請時の注意点とよくある失敗例

業務改善助成金の申請は比較的シンプルですが、いくつかの落とし穴があります。溶接業がレーザー溶接機導入で申請する際の注意点をまとめます。

注意点1:交付決定前に設備を購入しない

交付決定通知が届く前に設備を発注・購入すると、助成対象外となります。見積もりは事前に取得してかまいませんが、正式契約・発注は必ず交付決定後に行ってください。

注意点2:賃金引上げの継続義務

助成金受給後も、引き上げた賃金を一定期間(通常は助成金受給後も継続)維持する義務があります。一時的な引上げでは要件を満たさない場合があるため、持続可能な賃上げ計画を立ててください。

注意点3:対象労働者の範囲

業務改善助成金は「事業場内最低賃金」の引上げが要件です。最低賃金に該当する労働者が実際にいない場合や、既に地域別最低賃金を大きく上回る賃金を支払っている場合は、対象外となる可能性があります。

よくある失敗例

  • 見積書が1社のみで、比較検討していないと判断され、減額や不採択となるケース。
  • 生産性向上の効果を具体的に説明できず、事業計画が不十分と判断されるケース。
  • 賃金台帳や出勤簿の記載が不正確で、賃金引上げの実績が証明できないケース。
  • 実績報告書の提出期限を過ぎてしまい、助成金が受け取れなくなるケース。
申請前に必ず労働局や社会保険労務士に相談し、書類の不備や計画の不足がないか確認することを強く推奨します。

業務改善助成金と併用できる他の補助金・支援策

業務改善助成金は他の補助金と併用できる場合がありますが、重複申請には制限があります。溶接業がレーザー溶接機導入を検討する際、併用または比較検討すべき主な補助金・支援策を紹介します。

制度名 概要 業務改善助成金との併用
ものづくり補助金 革新的な設備投資を支援。補助上限が高い(数百万〜数千万円) 原則として同一設備への重複申請は不可。事前に確認要。
小規模事業者持続化補助金 販路開拓・生産性向上を支援。上限50〜200万円 対象経費が異なれば併用可能な場合あり。
IT導入補助金 ITツール・ソフトウェア導入を支援 設備とITツールが別なら併用可能な場合あり。
キャリアアップ助成金 非正規社員の正社員化や処遇改善を支援 賃金引上げの対象労働者が異なれば併用可能な場合あり。
併用の可否は必ず事前確認を

補助金・助成金の併用ルールは制度ごとに異なり、年度や公募回次でも変わります。複数の補助金を活用したい場合は、申請前に各事務局へ個別に問い合わせ、併用可能か確認してください。

まとめ:業務改善助成金で溶接業の未来を切り拓く

溶接業にとって、最低賃金の引上げと人手不足は避けられない課題です。しかし、業務改善助成金を活用してレーザー溶接機を導入すれば、賃上げと生産性向上を同時に実現し、経営の安定と成長を両立できます。

申請のポイントは、@交付決定前に設備を購入しない、A生産性向上の効果を具体的に数値化する、B賃金引上げ計画を持続可能な形で立てる、の3点です。また、設備選定では単に価格だけでなく、導入後のメンテナンス体制やサポート体制も重視しましょう。サンマックスレーザーのように国内で最終調整・検査を行い、国内サポート体制が整ったメーカーの製品であれば、長期間安心して稼働でき、助成金の効果を最大限に引き出せます。

業務改善助成金は、申請から受給まで数か月かかるため、早めの準備が重要です。まずは都道府県労働局やハローワークに相談し、自社の状況に合ったコース・計画を検討してください。補助金を上手に活用して、溶接業の未来を切り拓きましょう。

※本記事は2026年時点の概要です。補助金は年度・公募回次ごとに要件・金額・締切が変わります。最新かつ正確な情報は各補助金の公式サイト・事務局で必ずご確認ください。本記事は採択を保証するものではありません。
※本記事は2026年4月時点の概要です。補助金は年度・公募回次ごとに要件・金額・締切が変わります。最新かつ正確な情報は各補助金の公式サイト・事務局で必ずご確認ください。本記事は採択を保証するものではありません。

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