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補助金コラム

金属加工業向け|ファイバーレーザー導入の補助金対象経費とは

2026年5月2日 公開 / サンマックスレーザー

金属加工業の経営者にとって、ファイバーレーザー加工機の導入は生産性向上の大きな一歩です。しかし、数百万円から数千万円に及ぶ設備投資に踏み切るには、補助金の活用が欠かせません。「補助金申請で機械本体は対象になるのか」「付帯設備や工事費用はどこまで認められるのか」「対象外になる経費は何か」——こうした疑問を抱える経営者は少なくありません。本記事では、金属加工業がファイバーレーザー導入時に知っておくべき補助金の対象経費と対象外経費を、具体例とともに詳しく解説します。

補助金の対象経費とは何か

補助金における「対象経費」とは、補助事業の目的達成のために直接必要と認められる経費のことです。ものづくり補助金や事業再構築補助金など、設備投資を支援する補助金では、機械装置費や設備費が中心的な対象経費となります。

対象経費の基本原則

補助金の対象経費として認められるには、@補助事業期間内に契約・発注・支払・納品が完了すること、A事業目的との関連性が明確であること、B見積書・契約書・納品書・領収書等の証拠書類が揃っていることが必要です。

金属加工業がファイバーレーザー加工機を導入する場合、機械本体だけでなく、それを稼働させるために必要な周辺設備や工事費用も、補助金の対象経費となる可能性があります。ただし、補助金の種類や公募回次によって対象範囲や補助率は異なるため、最新の公募要領を必ず確認する必要があります。

ファイバーレーザー導入で対象になる経費項目

ファイバーレーザー加工機の導入プロジェクトでは、以下の経費項目が補助対象となる可能性があります。

機械装置費・設備費

最も中心となる経費区分です。ファイバーレーザー加工機本体はもちろん、レーザー発振器、制御装置、集塵装置、チラー(冷却装置)などの付帯設備も含まれます。

設備名対象可否備考
ファイバーレーザー加工機本体○ 対象主要設備として認められる
レーザー発振器○ 対象機械本体と一体の場合が多い
集塵装置・排気装置○ 対象稼働に必要な付帯設備
チラー(冷却装置)○ 対象レーザー発振器の冷却に必須
エアコンプレッサー○ 対象アシストガス供給に必要な場合
材料保管用ラック△ 条件付補助金により判断が分かれる
SUNMAXシリーズの場合

サンマックスレーザーのファイバーレーザー加工機は、中国で製造し日本国内で最終組立・検査・調整を行う体制をとっています。チラーが分離設計されているモデルでは、チラー本体も補助対象経費に含めることができます。見積書・契約書で機械本体と付帯設備を明確に区分しておくことで、審査がスムーズになります。

据付・運搬費

ファイバーレーザー加工機は大型かつ精密な設備であり、工場への搬入・据付には専門業者による作業が必要です。以下の経費が対象となる可能性があります。

  • 工場への運搬費用(トラック輸送、クレーン車など)
  • 機械の据付・調整作業費
  • 基礎工事費(床面強化、アンカーボルト設置など)
  • 試運転・初期調整費用
据付費用は機械本体価格とは別に見積書・契約書を分けて作成する必要があります。補助金申請では、各経費の内訳が明確でないと対象外とされるリスクがあります。

電気・配管工事費

ファイバーレーザー加工機を稼働させるには、電源設備や配管の整備が必要です。以下の工事費用が対象経費となりえます。

  • 高圧電源工事(200V三相電源、専用ブレーカー設置など)
  • 排気ダクト工事(集塵装置と屋外排気口の接続)
  • 冷却水配管工事(チラー用)
  • 圧縮空気配管工事(アシストガス供給用)

これらの工事は、機械を稼働させるために不可欠であり、補助対象として認められる可能性が高いです。ただし、工場全体の電気容量増強工事など、事業全体の共用部分に関わる工事は対象外となる場合があるため注意が必要です。

専門家経費・技術導入費

補助金の種類によっては、以下の経費も対象となる場合があります。

  • 技術指導費(レーザー加工技術の習得)
  • 専門家による設備導入コンサルティング費
  • CAD/CAMソフトウェアのライセンス費用

補助金で対象外となる経費

どれだけ事業に必要な経費でも、補助金では対象外と判断される経費があります。申請前に必ず確認しましょう。

経費項目対象可否理由
消費税× 対象外消費税は仕入税額控除の対象となるため
既存設備の撤去費用× 対象外新規投資でなく原状回復と判断
工場建屋の新築・改築費× 原則対象外不動産取得は対象外(補助金により例外あり)
汎用性の高いPC・事務機器× 対象外事業専用でない汎用品は認められない
金融機関への手数料・利息× 対象外融資関連費用は補助対象外
補助金申請代行業者への報酬× 対象外補助対象経費とは認められない
自社社員の人件費× 原則対象外ただし補助金により例外あり
消費税は、課税事業者であれば仕入税額控除で還付されるため、補助対象経費から除外されます。見積書・契約書は税抜金額で計算する必要があります。

特に注意すべきは、「汎用性の高い設備」です。例えば、レーザー加工とは関係のない一般的なパソコンや事務用デスクは対象外です。一方、レーザー加工機専用の制御用PCや加工データ作成用のCADワークステーションは、事業との関連性が明確であれば対象となる可能性があります。

主要補助金別の対象経費の違い

金属加工業がファイバーレーザー導入に活用できる主な補助金には、ものづくり補助金、事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金などがあります。それぞれで対象経費の範囲が異なります。

ものづくり補助金の場合

ものづくり補助金では、機械装置費・システム構築費を中心に、以下の経費区分が設けられています(2026年時点)。

  • 機械装置・システム構築費(最も中心的な経費区分)
  • 技術導入費(知的財産権導入に要する経費)
  • 専門家経費(技術指導・コンサルティング)
  • 運搬費(機械の搬入・据付)
  • クラウドサービス利用費(一定期間分)
  • 原材料費(試作開発に必要な材料)

ファイバーレーザー加工機本体と付帯設備(集塵機、チラーなど)は「機械装置費」に該当し、補助対象の中心となります。据付工事費は「運搬費」として計上できます。

事業再構築補助金の場合

事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換を支援する補助金です。ものづくり補助金よりも広範囲の経費が対象となります。

  • 建物費(新規事業用の建物改修・建設)
  • 機械装置・システム構築費
  • 技術導入費・専門家経費
  • 広告宣伝・販売促進費
  • 研修費(従業員のスキルアップ)

事業再構築補助金では、建物費も対象となるため、レーザー加工専用の工場区画を新設する場合の改修費用も補助対象となる可能性があります。ただし、不動産取得には制約があり、要件を満たす必要があります。

補助金ごとに異なる補助率・上限額

ものづくり補助金の補助率は通常1/2(小規模事業者は2/3)、上限額は数百万円から数千万円と類型により異なります。事業再構築補助金は補助率1/2〜2/3、上限額も数千万円規模です。いずれも年度・公募回次で変動するため、最新情報の確認が不可欠です。

見積書・契約書作成時の注意点

補助金申請では、見積書・契約書の作り方が採択を左右します。ファイバーレーザー導入時には以下の点に注意してください。

経費の明細を明確に分ける

機械本体、付帯設備、据付工事、運搬費などを、見積書上で明確に区分しましょう。一式見積では審査で減額や対象外とされるリスクがあります。

項目詳細金額(税抜)
ファイバーレーザー加工機本体SUNMAX-FL3015 3kW仕様〇〇〇万円
集塵装置専用集塵機一式〇〇万円
チラー(冷却装置)レーザー発振器冷却用〇〇万円
据付調整費搬入・据付・試運転〇〇万円
電気工事費三相200V専用電源工事〇〇万円
排気ダクト工事費集塵機〜屋外排気〇〇万円

このように項目ごとに分けることで、審査側も経費の妥当性を判断しやすくなります。

相見積の取得

補助金によっては、一定金額以上の設備購入に相見積(複数社からの見積取得)を求める場合があります。ファイバーレーザー加工機は高額設備のため、相見積が必要になるケースが多いです。

相見積は形式的に取得するだけでなく、機能・仕様・価格を比較し、選定理由を事業計画書に明記する必要があります。単に「安いから」ではなく、「加工精度」「サポート体制」「納期」など、事業目的に沿った選定根拠を示しましょう。

補助事業期間内のスケジュール管理

補助金には「補助事業期間」が設定されており、この期間内に契約・発注・納品・支払・検収を完了させる必要があります。ファイバーレーザー加工機は受注生産が多く、納期が数ヶ月かかる場合もあるため、スケジュール管理が重要です。

  • 交付決定通知を受けてから発注する(事前着手は原則不可)
  • 納期・据付工事の完了時期を余裕をもって設定する
  • 支払・検収の証拠書類を確実に保管する

ファイバーレーザー価格と補助金活用の実例

金属加工業がファイバーレーザーを導入する際の価格帯と、補助金活用による実質負担額のイメージを示します。

設備内容価格帯(税抜)補助率1/2の場合の実質負担
エントリークラス(1kW程度)1,000〜1,500万円500〜750万円
中出力クラス(3kW程度)2,000〜3,000万円1,000〜1,500万円
高出力クラス(6kW以上)3,500〜5,000万円1,750〜2,500万円

上記は機械本体と基本的な付帯設備を含む概算です。補助金を活用することで、実質負担を大幅に軽減できます。

導入事例:板金加工業A社の場合

従業員15名の板金加工業A社は、ものづくり補助金を活用して3kWファイバーレーザー加工機(SUNMAX-FL3015)を導入しました。機械本体2,200万円、集塵機・チラー300万円、据付・電気工事200万円の合計2,700万円(税抜)に対し、補助率1/2で1,350万円の補助を受け、実質負担1,350万円で最新設備を導入できました。国内最終調整・検査を受けた機械のため、導入後のサポートもスムーズで、稼働率95%を維持しています。

補助金申請の流れと対象経費確定のタイミング

補助金申請から設備導入、補助金受給までの流れを理解し、対象経費の確定タイミングを把握しましょう。

  • 公募開始: 補助金の公募要領が公表され、申請受付が開始
  • 申請書作成: 事業計画書・見積書を準備し、電子申請
  • 審査・採択: 事務局が審査し、採択事業者を決定
  • 交付決定: 補助金額が確定し、事業着手が可能に
  • 設備発注・納品: 機械メーカーと契約し、製造・納品
  • 実績報告: 納品・支払の証拠書類を提出
  • 補助金交付: 審査後、補助金が振り込まれる
補助金は「後払い」が原則です。設備代金は自己資金または融資で先に支払い、実績報告後に補助金が入金されます。資金繰りには注意が必要です。

対象経費の確定は、交付決定時に行われます。申請時の見積額と交付決定額が異なる場合もあります(減額査定など)。また、実績報告時に「当初予定より安く購入できた」場合は、実際の支払額に基づいて補助金額が再計算されます。

対象経費を最大化するための事業計画の書き方

補助金申請では、事業計画書に「なぜこの経費が必要か」を論理的に説明することが重要です。ファイバーレーザー導入の場合、以下のポイントを盛り込みましょう。

設備導入の必然性を示す

「既存の加工機では対応できない案件が増えている」「従来のCO2レーザーでは加工速度が遅く納期短縮が困難」など、現状の課題を具体的に示し、ファイバーレーザー導入が解決策であることを明確にします。

付帯設備の必要性を説明する

機械本体だけでなく、集塵装置やチラーが「なぜ必要か」を説明します。例えば:

  • 集塵装置:レーザー加工時の粉塵・ヒュームを除去し、作業環境を改善
  • チラー:レーザー発振器の安定動作に不可欠な冷却装置
  • エアコンプレッサー:アシストガス供給により高品質な切断を実現

工事費の根拠を明示する

電気工事や排気ダクト工事も、「既存電源容量では不足」「屋外排気が法規制で必要」など、具体的な根拠を示すことで対象経費として認められやすくなります。

事業計画書の説得力を高めるコツ

写真・図面・仕様書などの添付資料を活用し、視覚的にも分かりやすく説明しましょう。「この設備がないと事業目的を達成できない」という論理を、数値データ(加工時間短縮率、生産能力向上率など)とともに示すことが重要です。

まとめ:補助金対象経費を正しく理解して確実な申請を

金属加工業がファイバーレーザー導入時に活用できる補助金では、機械本体だけでなく、集塵装置・チラー・据付

※本記事は2026年5月時点の概要です。補助金は年度・公募回次ごとに要件・金額・締切が変わります。最新かつ正確な情報は各補助金の公式サイト・事務局で必ずご確認ください。本記事は採択を保証するものではありません。

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