レーザー加工機の補助金はいくらもらえる?上限額と補助率を比較
2026年5月18日 公開 / サンマックスレーザー
レーザー加工機の導入を検討しているが、「補助金でいくら支援してもらえるのか?」「自己負担はどれくらい必要なのか?」と具体的な金額が分からず、設備投資の判断ができずにいる製造業経営者の方は少なくありません。補助金には制度ごとに上限額や補助率が異なり、申請する枠や事業規模によって受け取れる金額が大きく変わります。本記事では、レーザー加工機導入に活用できる主要補助金の金額・補助率を比較し、実際にいくらもらえるのかを具体例とともに分かりやすく解説します。
補助金で受け取れる金額の基本ルール
補助金で実際に受け取れる金額は、「補助対象経費 × 補助率」と「上限額」のいずれか低い方になります。例えば、1,000万円のレーザー加工機を導入する場合、補助率2/3・上限750万円の補助金であれば、計算上は約667万円ですが、上限が750万円なので667万円が交付されます。一方、補助率1/2・上限500万円なら、計算上500万円ですが上限も500万円なのでちょうど500万円が交付額となります。
補助金額 = min(補助対象経費 × 補助率, 上限額)
※実際の交付額は、事務局の審査・確定検査を経て決定されます。
また、補助金は後払い(精算払い)が原則です。まず自社で設備を購入・支払いを済ませ、実績報告後に補助金が振り込まれるため、導入時には全額の資金調達が必要な点に注意しましょう。
ものづくり補助金の上限額と補助率
レーザー加工機導入で最も活用されるのが「ものづくり補助金」です。2026年時点の制度では、複数の申請枠が用意されており、それぞれ上限額・補助率が異なります。
| 申請枠 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 通常枠(5人以下) | 750万円 | 1/2(小規模事業者は2/3) |
| 通常枠(6〜20人) | 1,000万円 | 1/2(小規模事業者は2/3) |
| 通常枠(21人以上) | 1,250万円 | 1/2(小規模事業者は2/3) |
| デジタル枠 | 1,250万円 | 2/3 |
| グローバル市場開拓枠 | 3,000万円 | 1/2(小規模は2/3) |
具体例:1,500万円のファイバーレーザー加工機を導入する場合
- 通常枠(従業員15名の中小企業):補助率1/2、上限1,000万円 → 交付額1,000万円(自己負担500万円)
- デジタル枠:補助率2/3、上限1,250万円 → 交付額1,000万円(1,500万円×2/3、自己負担500万円)
- 小規模事業者(従業員5名)が通常枠:補助率2/3、上限750万円 → 交付額750万円(上限に到達、自己負担750万円)
事業再構築補助金の上限額と補助率
新分野展開や業態転換を伴う大規模投資には「事業再構築補助金」が適しています。レーザー溶接機やハイパワーなファイバーレーザー加工機(SUNMAXシリーズのSFL3015EX/6025EXなど)を用いて新製品製造ラインを構築するケースでは、より高額な補助を狙えます。
| 申請枠 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 成長枠(中小企業) | 2,000万円〜7,000万円 | 1/2(※従業員数により変動) |
| グリーン成長枠 | 最大1億円 | 1/2〜1/3 |
| 卒業促進枠 | 成長枠に準じる | 1/2 |
| 最低賃金枠 | 500万円〜1,500万円 | 2/3〜3/4 |
事業再構築補助金は事業計画の抜本的な変革が求められるため、単純な設備更新では採択されません。例えば、従来の切削加工から高精度レーザー加工へ転換し医療機器部品市場に参入する、といった明確な新事業展開が必要です。
3,000万円以上のレーザー加工機やライン全体の自動化設備を導入する場合、成長枠で最大数千万円の補助を受けられる可能性があります。ただし採択率はものづくり補助金より低めなので、事業計画の精度が重要です。
小規模事業者持続化補助金の上限額と補助率
従業員5名以下(サービス業等は20名以下)の小規模事業者が小型レーザー加工機や卓上レーザー溶接機を導入する場合、「小規模事業者持続化補助金」が利用できます。上限額は低めですが、補助率が高く申請ハードルも比較的低いのが特徴です。
| 申請類型 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 50万円 | 2/3 |
| 賃金引上げ枠 | 200万円 | 2/3(赤字事業者は3/4) |
| インボイス枠 | 100万円 | 2/3 |
例えば200万円の小型CO2レーザー加工機を賃金引上げ枠で申請すれば、2/3の約133万円が補助されます。ただし、本補助金は販路開拓(新規顧客獲得・販売促進)を主目的とするため、「設備を導入してどう売上を伸ばすか」の説明が不可欠です。
都道府県・自治体独自補助金の上限額
国の補助金に加えて、都道府県や市区町村が独自に実施する設備投資補助金も存在します。自治体によって上限額・補助率は大きく異なりますが、国の補助金と併用できる場合もあり、実質的な自己負担をさらに減らせる可能性があります。
自治体補助金の特徴
- 上限額:50万円〜500万円程度が多い(自治体により差が大きい)
- 補助率:1/3〜1/2が一般的、小規模事業者優遇あり
- 要件:本社または工場が当該自治体内にあること、地域経済への貢献など
- 募集時期:年1〜2回程度、予算消化次第終了の場合も
ものづくり補助金で1,000万円、自治体補助金で200万円を併給された場合、3,000万円の設備に対して計1,200万円の補助を受け、自己負担は1,800万円に抑えられます。併用の可否は各制度の規定により異なるため、事前確認が必須です。
自治体補助金は公募期間が短く情報も分散しているため、地元の商工会議所や中小企業支援センターに早めに相談し、最新情報を入手することが重要です。
補助率の違いによる自己負担額の比較
同じ金額の設備投資でも、補助率によって自己負担額は大きく変わります。ここでは1,200万円のレーザー加工機を導入するケースで、補助率ごとの自己負担を比較します。
| 補助率 | 補助金額(上限内と仮定) | 自己負担額 | 自己負担率 |
|---|---|---|---|
| 1/2 | 600万円 | 600万円 | 50% |
| 2/3 | 800万円 | 400万円 | 約33% |
| 3/4 | 900万円 | 300万円 | 25% |
補助率2/3と1/2では、自己負担に200万円もの差が生まれます。小規模事業者や赤字事業者向けの優遇措置がある補助金を選ぶことで、同じ設備でもより少ない自己資金で導入できるのです。
レーザー加工機導入で受け取れる補助金の実例シミュレーション
実際にレーザー加工機を補助金で導入した場合の金額イメージを、SUNMAXシリーズの機種を例に3パターンでシミュレーションします。
パターン@:小規模事業者が卓上レーザー溶接機を導入
- 設備:ハンディレーザー溶接機 180万円
- 補助金:小規模事業者持続化補助金 賃金引上げ枠
- 補助率・上限:2/3・200万円
- 補助金額:120万円(180万円×2/3)
- 自己負担:60万円
パターンA:中小製造業が中型ファイバーレーザー加工機を導入
- 設備:ファイバーレーザー加工機(SUNMAX SFL3015EXクラス)2,400万円
- 補助金:ものづくり補助金 デジタル枠
- 補助率・上限:2/3・1,250万円
- 補助金額:1,250万円(上限に到達)
- 自己負担:1,150万円
パターンB:新事業展開で大型レーザー加工システムを導入
- 設備:高出力ファイバーレーザー加工機+自動搬送システム 5,000万円
- 補助金:事業再構築補助金 成長枠
- 補助率・上限:1/2・5,000万円
- 補助金額:2,500万円
- 自己負担:2,500万円
このように、設備の規模や事業計画に応じて最適な補助金を選ぶことで、数百万円から数千万円規模の支援を受けられます。
補助金額を最大化するための加点ポイント
同じ補助金でも、加点項目を満たすことで採択率が上がり、実質的により確実に補助金を「もらえる」状態に近づけます。また一部の制度では加点により補助率が優遇されるケースもあります。
主な加点項目
- 賃上げ計画:給与支給総額を年平均1.5%以上増加、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上など
- インボイス発行事業者登録:適格請求書発行事業者として登録済み
- グリーン成長・デジタル化:省エネ設備、DXツール連携など環境・デジタル要素
- 事業承継・M&A:代表者の交代や事業承継を伴う投資
- 小規模事業者:従業員数が一定以下の場合
ファイバーレーザー加工機はNC制御・ネットワーク連携が標準的なため、生産管理システムやCAD/CAMソフトと統合する計画を示すことでデジタル化加点を狙いやすくなります。SUNMAXシリーズも各種ソフトウェアとの親和性が高く、こうした提案に適しています。
まとめ:補助金でレーザー加工機導入を実現するために
レーザー加工機導入で受け取れる補助金額は、制度の選択・申請枠・補助率・上限額・加点項目の組み合わせで大きく変わります。小規模な卓上レーザー溶接機なら数十万円〜100万円超、中型ファイバーレーザー加工機で1,000万円前後、大型システムでは2,000万円以上の補助を受けられる可能性があります。
重要なのは、自社の設備投資計画と補助金制度を最適にマッチングさせることです。単に「いくらもらえるか」だけでなく、事業計画の実現可能性・継続性・地域経済への貢献など、審査で評価されるポイントを押さえた申請準備が採択への鍵となります。
- まず自社が対象となる補助金を洗い出す(国・自治体両方)
- 補助率・上限額を比較し、最も有利な制度を選ぶ
- 加点項目を満たす計画を立案し、採択率を高める
- 補助金は後払いなので、資金調達計画も同時に検討する
- 認定支援機関や専門家と連携し、申請書類の精度を上げる
株式会社リンシュンドウのSUNMAXレーザーでは、補助金を活用したレーザー加工機導入のご相談も承っております。機種選定から事業計画のヒアリングまで、お客様の投資計画実現をサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
※本記事は2026年時点の概要です。補助金制度は年度・公募回次ごとに要件・金額・締切が変わります。最新かつ正確な情報は各補助金の公式サイト・事務局で必ずご確認ください。本記事の内容は補助金の採択を保証するものではありません。








































