レーザー加工機の集塵装置・排気設備|補助金で一体導入する方法
2026年1月7日 公開 / サンマックスレーザー
レーザー加工機の導入を検討する中小製造業の経営者にとって、「本体は補助金対象になるが、集塵装置や排気設備は対象外では?」という疑問は非常に多く寄せられます。実際、レーザー加工機は本体だけでは稼働できず、切断・彫刻時に発生する煙・粉塵・ヒュームを適切に処理する集塵装置や排気設備が不可欠です。本記事では、ものづくり補助金をはじめとする各種補助金を活用して、レーザー加工機本体と集塵装置・排気設備を一体で導入する方法、申請時の注意点、対象となる付帯設備の範囲を具体的に解説します。
レーザー加工機に集塵装置・排気設備が必要な理由
レーザー加工機でアクリル、木材、金属、樹脂などを切断・彫刻する際には、必ず煙・粉塵・ヒュームが発生します。これらを放置すると、以下のような深刻な問題が生じます。
- 作業環境の悪化:煙が充満し視界不良、作業者の健康被害(呼吸器・目・皮膚への刺激)
- 加工品質の低下:煙がレーザー光路を遮り、切断面の焼け・焦げ・精度低下
- 機械寿命の短縮:粉塵がレンズやミラーに付着し、光学系の劣化・故障リスク増大
- 法令違反リスク:労働安全衛生法・大気汚染防止法など、換気・排気に関する法令への抵触
特にファイバーレーザーやCO2レーザーで金属やアクリルを高速切断する場合、発生する粉塵量は想像以上です。SUNMAXシリーズのようなファイバーレーザー加工機を導入する際も、集塵装置・排気ダクト・フィルター等は必須の付帯設備として計画する必要があります。
レーザー加工機は「本体+集塵装置・排気設備」がセットで初めて安全かつ高品質な稼働が可能。補助金申請でも、この一体性を明確に説明することが採択の鍵となります。
補助金で集塵装置・排気設備は対象になるのか?
結論から言えば、補助金の種類と申請方法次第で、集塵装置・排気設備も補助対象に含めることが可能です。ただし、「機械装置費」として認められるか「付帯設備」として別枠扱いになるかは、補助金制度ごとに異なります。
主要補助金での取り扱い
| 補助金名 | 集塵装置・排気設備の対象可否 | 条件・注意点 |
|---|---|---|
| ものづくり補助金 | ◎ 対象 | 「機械装置費」に含む。本体と一体で稼働に必要な設備として計上可。事業計画書で必要性を明記 |
| 事業再構築補助金 | ◎ 対象 | 新分野展開・業態転換に伴う設備投資として、付帯設備も含む。工事費・据付費も対象 |
| 小規模事業者持続化補助金 | △ 条件付き | 補助上限が低い(通常枠50万円等)ため、本体と合わせて上限内に収める必要がある。集塵装置単体の申請は困難 |
| 都道府県・市区町村の設備導入補助金 | 〇 制度による | 自治体ごとに要件が異なる。「環境対策設備」として別枠で上乗せ可能な場合もある |
ものづくり補助金で一体導入する方法
ものづくり補助金は、中小製造業のレーザー加工機導入で最も活用されている制度です。集塵装置・排気設備を補助対象に含めるには、以下の手順とポイントを押さえます。
申請時の計画書への記載方法
- 設備一覧表に明記:「ファイバーレーザー加工機本体」「集塵装置」「排気ダクト・配管工事」を個別に項目化し、それぞれの金額・仕様を記載
- 必要性の説明:「本設備は粉塵・ヒュームを除去し、作業環境を労働安全衛生法に適合させるため必須。本体単独では稼働不可」と明記
- 見積書の分離:本体と集塵装置の見積書を分けて提出。それぞれの単価・数量・型番を明示
- 工事費の計上:排気ダクト設置・電気工事・床補強などは「専門家経費」または「機械装置費の据付費」として計上可能(公募要領で確認)
「ファイバーレーザー加工機(SUNMAX FB2000W)本体1200万円、集塵装置(風量3000m³/h・HEPAフィルター付)180万円、排気ダクト工事50万円、合計1430万円を機械装置費として申請」といった内訳を事業計画書に記載します。
対象となる付帯設備の範囲
ものづくり補助金で「機械装置費」に含められる付帯設備は、以下が一般的です。
| 設備名 | 対象可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 集塵装置本体 | ◎ | バグフィルター式・カートリッジ式・HEPAフィルター搭載機など |
| 排気ダクト・配管 | ◎ | 工事費として計上。建物躯体への固定工事も含む |
| 交換用フィルター(初回分) | △ | 消耗品扱いで対象外の場合あり。公募要領で確認 |
| 屋外排気フード・ファン | ◎ | 法令対応のため必要な設備として認められやすい |
| 作業台・パレット | △ | 本体と一体で稼働に必須の場合のみ |
| エアコンプレッサー | ◎ | レーザー加工機のアシストガス供給に必須の場合は対象 |
集塵装置の選定ポイントと補助金申請での注意
補助金申請では、「なぜこの集塵装置が必要か」「どの仕様が適切か」を事業計画書で説明する必要があります。以下のポイントを押さえて選定・記載しましょう。
加工材料と必要風量
| 加工材料 | 推奨風量(目安) | フィルター種類 |
|---|---|---|
| アクリル・木材(煙多め) | 3000〜5000 m³/h | プレフィルター+HEPAフィルター |
| 金属(ステンレス・鉄・アルミ) | 2000〜4000 m³/h | バグフィルター+スパークトラップ |
| 樹脂・ゴム(臭気あり) | 3000〜5000 m³/h | 活性炭フィルター併用 |
| 多品種・複合材料 | 5000 m³/h以上 | 多段フィルター+オプション対応 |
事業計画書には「当社は金属板金加工を主力とし、ステンレス・鉄を月間200時間稼働予定。そのため風量3000m³/h、バグフィルター+スパークトラップ搭載の集塵装置を選定」といった具体的な記載をします。
法令対応と労働安全衛生
- 労働安全衛生法:粉塵作業では局所排気装置の設置が義務(粉塵障害防止規則)。集塵装置がこれに該当することを計画書で明記
- 大気汚染防止法:屋外排気する場合、自治体条例で届出や基準値遵守が必要な場合あり。事前に確認し、対応を計画書に記載
- 騒音・振動規制:集塵装置のファン騒音が問題になる場合、防音対策も付帯設備として計上可能
労働安全衛生や環境対策への配慮を明記することで、「社会的意義」「持続可能性」の評価項目で加点されやすくなります。
事業再構築補助金での一体導入
事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換を目指す事業者向けで、補助上限が大きく(事業類型により最大1.5億円等、2026年時点)、大型のレーザー加工機と集塵装置を一体で導入しやすい制度です。
対象となる事業例
- 従来の板金加工から、ファイバーレーザーによる精密切断・溶接へ業態転換
- 木工業からレーザー彫刻による多品種小ロット受託加工へ新分野展開
- 金属加工業が、樹脂・複合材料のレーザー加工を新規に開始
この場合、「新分野で必要となる設備一式」として、レーザー加工機本体・集塵装置・排気設備・アシストガス設備・チラー(冷却装置)・CAD/CAMソフトなどを包括的に申請できます。
工事費・据付費の計上
事業再構築補助金では、「建物費」「機械装置費」「専門家経費」などが明確に区分されています。集塵装置関連の工事費は以下のように計上します。
| 費目 | 計上先 | 具体例 |
|---|---|---|
| 集塵装置本体 | 機械装置費 | 集塵機本体、フィルターユニット |
| 排気ダクト工事 | 建物費 または 機械装置費(据付費) | ダクト配管、屋外排気フード設置 |
| 電気工事 | 建物費 または 機械装置費(据付費) | 動力配線、制御盤設置 |
| 床補強・基礎工事 | 建物費 | 重量機械の設置に伴う床スラブ補強 |
自治体補助金・環境対策補助金の活用
都道府県・市区町村が独自に実施する設備導入補助金や、環境対策・省エネ補助金でも、集塵装置・排気設備が対象となる場合があります。
環境対策設備としての上乗せ
一部の自治体では、「環境負荷低減設備」「大気汚染防止設備」として、集塵装置に対して別枠で補助金を上乗せする制度があります。例えば、
- 東京都・大阪府など、公害防止設備への助成制度(名称は年度で変動)
- 市区町村の中小企業設備投資補助金で、環境対策設備に加点・上乗せ
これらを活用すれば、ものづくり補助金と併用(ダブル採択)できる場合もあります。ただし、同一経費への重複申請は禁止されているため、「本体はものづくり補助金、集塵装置は自治体補助金」といった分離申請が必要です。
@自治体に併用可否を事前確認 → Aそれぞれの補助金で見積書・計画書を分離 → B採択後、経費が重複しないよう証拠書類を整理。手間はかかりますが、補助額を最大化できます。
自治体補助金の探し方
- 都道府県・市区町村の「産業振興課」「環境課」「商工労働課」のWebサイトで検索
- 商工会議所・商工会の相談窓口に問い合わせ
- 中小企業支援センター、よろず支援拠点で最新情報を入手
申請時の見積書・事業計画書の書き方
補助金審査では、「なぜその集塵装置が必要か」「金額は妥当か」が厳しくチェックされます。以下のポイントを押さえて書類を準備しましょう。
見積書の分離と明細化
- 本体と分離:「レーザー加工機本体」「集塵装置」「排気ダクト工事」をそれぞれ別見積として提出(同一業者からでも項目を分ける)
- 仕様明記:集塵装置は「風量〇〇m³/h、フィルター種類、モーター出力、型番」まで明記
- 相見積もり:補助金によっては相見積もりが必須。複数メーカーの集塵装置を比較し、選定理由を記載
事業計画書での記載例
以下のような文章を計画書に盛り込むと、審査で説得力が増します。
「本事業で導入するファイバーレーザー加工機(SUNMAX FB3000W)は、ステンレス・鉄板を1日8時間、月間20日稼働する計画である。金属切断時には大量の粉塵・ヒュームが発生し、労働安全衛生法(粉塵障害防止規則)に基づき局所排気装置の設置が義務付けられる。そのため、風量4000m³/hのバグフィルター式集塵装置(型番〇〇、メーカー△△)と、工場外壁までの排気ダクト15m、屋外排気フード1基を一体で導入する。これにより作業環境を法令基準(管理濃度2mg/m³以下)に適合させ、作業者の安全を確保する。また、粉塵除去により加工品質が安定し、不良率を現状5%から1%以下に低減、受注拡大に繋げる。」
添付資料の準備
- 集塵装置のカタログ・仕様書(風量・フィルター性能・寸法)
- 排気ダクト配置図(工場レイアウト図に記載)
- 労働安全衛生法・粉塵障害防止規則の該当条文コピー(必要性の根拠)
- 地域の大気汚染防止条例(該当する場合)
SUNMAXレーザー加工機と集塵装置の組み合わせ
サンマックスレーザー(株式会社リンシュンドウ)が提供するSUNMAXシリーズは、中国で製造し日本国内で最終組立・検査・調整・出荷を行うファイバーレーザー加工機・CO2レーザー加工機です。国内サポート体制(メンテナンス・修理・部品供給)が整っており、導入後も安心して稼働できます。
推奨される集塵装置の組み合わせ
| SUNMAXモデル | 加工材料 | 推奨集塵装置仕様 |
|---|---|---|
| FB1000W〜2000W(小型) | 薄板金属(〜6mm) | 風量2000〜3000 m³/h、バグフィルター式 |
| FB3000W〜6000W(中型) | 厚板金属(〜20mm) | 風量4000〜5000 m³/h、スパークトラップ併用 |
| CO2レーザー(アクリル・木材) | 非金属 | 風量3000〜5000 m³/h、HEPAフィルター+活性炭 |
| レーザー溶接機 | 金属溶接 | 風量1000〜2000 m³/h、可搬式集塵機も可 |
補助金申請では、「SUNMAXのレーザー加工機仕様(出力・加工範囲・稼働時間)に基づき、適切な風量・フィルター性能の集塵装置を選定した」と記載することで、整合性のある計画として評価されます。
国内サポートのメリット
補助金事業では「導入後の保守・メンテナンス体制」も審査項目です。SUNMAXは国内で最終調整・検査を行い、国内サポート拠点(修理・部品供給・オペレーター研修)を完備しているため、「長期安定稼働が見込める」点を事業計画書に記載できます。集塵装置も国内メーカー品を選定すれば、フィルター交換・メンテナンスが








































