減速ベルトの取り付け(予備ベルト無し)
ユーザー様にてメインテナンスを行う際は、本手順書を見本にしてください。
SUNMAX-QSシリーズのロットにより、予備の減速ベルトが備わっている場合と無い場合があります。
本手順書は、予備ベルトが無い場合について記載されています。
予備ベルトが有る場合はこちらを参照してください。
減速ベルトではなく、Y軸タイミングベルトを交換する場合は、本作業は不要です。プーリー抜きを使用してシャフトを抜く必要はありません。
※ 本手順書の「右側」「左側」の表記は、レーザー加工機正面から向かって右手にある物が「右側」、左手が「左側」となります、。
@ Y軸 タイミングベルト右側の取り外し
A Y軸 タイミングベルト左側の取り外し
B Y軸ステッピングモータのコネクタを外します
C Y軸ステッピングモータを取り外します
レーザー加工機付属品の工具箱内のある六角レンチで外すことができますが、場所が狭く、作業性が良くないので、工具の工夫が必要です。
D 右側のY軸プーリーを取り外します
この時、イモネジはプーリーから外してしまうのではなく、緩めるだけにしてください。5回転程回すぐらいが適当です。
ユーザー様が作業を行う場合、必要に応じて、写真のような、使用可能なプーリー抜き工具を貸与いたします。
もしユーザー様が所有するプーリー抜き工具が、構造的に、プーリーとベアリングの隙間に爪を掛けることができるならば、そちらにセットしたほうが確実です。
E Y軸シャフトのベアリング固定部右側を外します
3本、すべて、取り外します。
F 左側のY軸プーリーを取り外します
この時、イモネジはプーリーから外してしまうのではなく、緩めるだけにしてください。5回転程回すぐらいが適当です。
G Y軸シャフトのベアリング固定部左側を外します
3本、すべて、取り外します。
H 減速用タイミングベルトをシャフトに通します。
隙間が狭いので、引っ張り出しにくいですが、少しずつ掴む位置を変えて、ベルトを回転させるようにすれば、穴を通すことができます。
あまり強く挟むと、ベルトに変形する場合があるので、手加減してください。
I Y軸シャフトのベアリング固定部左側を固定します
J Y軸シャフトの左側のプーリーをシャフトにはめます
一般的には、手の力でははまらないので、カナヅチなどを使って、プーリーの縁を叩きながらはめ込みます。
プーリを叩くときは、大きな衝撃がかからないよう、弱い力で行います。プーリーの変形やベアリングの破損を防止するため、シャフトを少しずつ回転させながら行い、同じ場所を繰り返し叩かないようにしてください。
K Y軸シャフトのベアリング固定部右側を固定します
L Y軸シャフトの右側のプーリーをシャフトにはめます
一般的には、手の力でははまらないので、カナヅチなどを使って、プーリーの縁を叩きながらはめ込みます。
プーリを叩くときは、大きな衝撃がかからないよう、弱い力で行います。プーリーの変形やベアリングの破損を防止するため、シャフトを少しずつ回転させながら行い、同じ場所を繰り返し叩かないようにしてください。
M Y軸ステッピングモータを取り付けます
このとき、ステッピングモータを下から持ち上げるように力を入れながら、ネジを締めて下さい。
テンションが弱い場合は、ステッピングモータの固定ネジを本締めする際の持ち上げ方が弱いので、力を入れて持ち上げて、再度行ってください。
N Y軸ステッピングモータのコネクタをはめます
O Y軸 タイミングベルト左側の取り付け
P Y軸 タイミングベルト右側の取り付け
Q Y軸 タイミングベルトのテンションを調整すれば、終了です。
※ お客様による修理・部品交換は保証対象外です。自己責任で行ってください。
※ レーザー管はガラス製です。取扱いには十分注意してください。
※ 電源を切り、電源コードを抜いた状態で作業を行ってください。