■ 加工方法・内容に関する
※ 文章・内容は一般的、汎用的なものに変更しています。
※ カテゴリ分けの都合上、内容を重複して掲載する場合があります。
■ 加工方法について
ハニカムテーブルを使用しての切断時に、アクリル板がレーザー光のはねかえりで裏に傷や段が付いてしまいます。
ハニカムテーブルと加工素材の間に何らかのスペーサを挿入して、2〜3mm程度の隙間を空けてください。
また、必要以上に高出力でレーザーを照射するのは避けて、切断可能な最低限のレーザー出力で加工を行うように心がけてください。
柔らかい素材を加工する時など、隙間を空けることかできない場合は、速く弱い設定で複数回の繰り返し加工を行うか、あるいは、捨て材を加工素材とハニカムテーブルの間に入れてください。
裏面にガムテープを貼るだけでも効果がある場合があります。
浮き彫り彫刻をするとデータよりも線が細くなるのですか?
複数の要因により、線幅は細くなります。
@ レーザースポット径は0ではありません。
A 熱で加工するため、加工設定、素材によっては、レーザースポット周囲も熱の影響で変化します。
B 彫刻の場合、X軸方向に操作しながら加工します。Y方向の線と比較して、X方向の線は、単位面積当たりの熱量が多くなり、より細くなります。
C レーザー照射制御の応答遅れは0ではありません。
これらの理由により、程度の差はあれ、データよりも線が細くなります。
浮き彫り彫刻でゴム印などを作成する際は、あらかじめ線が細くなること見越して、データを作成してください。
また、線幅は0.5mm以上でデータを作って下さい。
ロットNo.等を連続して違う番号で彫刻する場合に英数字を都度変更する必要がありますか?
制御用ソフトウェアLaserCutの「特殊文字列」機能を使えば、自動で繰り上げができます。
しかしデータ内容が変更されるたびにデータのダウンロードが必要になりますので、自動化されているわけではありません。
即時原点モードでデータを作成したのですが、加工機を操作してテスト動作を行った後、位置を移動させて、再度テスト動作を行うと、元の位置に戻ってしまいます。
「加工原点」の設定が、ユーザーが意図したものとは異なっていると考えられます。
LaserCutのメニューの「レーザー」にある「レーザー原点」をクリックして、「データの位置決めダイアログ」の設定を確認してください。初期値では、「選択範囲の相対位置にする」はチェックしない、そして位置は「右上」に設定されています。
データの位置決めダイアログの設定を行った後、LaserCutの「計算」ボタンをクリックしてから、データのダウンロードを行ってください。
回転加工機を取り付けて、レーザー加工機の電源をONすると、「DATAM」と表示され、回転加工機が回転し続けます。
自動原点がONになっているためです。
まず操作パネルの「STOP」ボタンを押下して、停止させます。
次にLaserCutのマシン設定ダイアログを表示させ、「加工エリア」の「自動原点」のチェックを外します。
そして「設定のダウンロード」を行ってください。
とても暑い環境で長時間加工していると、加工途中に彫刻がずれました。
ステッピングモータが過熱しています。
夏場など、レーザー加工機の設置環境が高温になった場合、連続稼働を行うとステッピングモータが過熱し、トルクが低下するため、脱調します。
加工を中断し、扇風機などで風を当てて、温度を下げてから加工を再開してください。
一 過性の現象で、故障ではありません。
※ 仕様外環境で加工を行うのは避けてください。
途中で縦軸が動かなくなります。レーザーは出ているようなので、線みたいになってしまいました。 停止を押してから、スイッチパネル操作で縦、横も動きませんでした。電源を落としてからだと、動きます。
「トラプル解決」の「レーザーヘッドが移動しない・適切に動作しない」を参照してください。
2mmのアクリル板のカットですがパワー80スピード5で切れるのにパワー90スピード5で切れません。なぜでしょうか?
光路が適切ではない可能性があります。光路調整を行ってください。
カットの断面がy軸のほうが直角でなく斜めになってしまいます。焦点合わせはオートフォーカスを使いました。
3次反射鏡からテーブルに対して垂直にレーザーが照射されていない可能性が高いです。
光路調整を行ってください。
また、レーザー加工機の構造上、レーザー光は焦点レンズを透過した後、一点に集光され、その後拡散します。常に切断面は斜めになります。
100mm焦点レンズを使用して切断加工を行えば、レーザー光の集光・拡散の影響を低減できます。また、焦点位置を加工素材の厚みの中央に持って行くと、より垂直に近くなります。
オートフォーカスは加工素材の表面に焦点距離を合わせますので、手動で調整してみてください。
説明書にはスピードを速くするとカット面が綺麗になると有りますが2mmのアクリル板と3mmのアクリル板でカット面をなるべく綺麗にするパワーとスピードを教えてください。
設定値につきましては、機体の状況、ユーザーが要求する加工品質、加工速度などによって変化するため、一概に決めることはできません。
最もきれいに切断したい場合は、できるだけ速い速度設定、弱いレーザー出力で、数回重ね彫りしてください。3回程度の重ね彫りで切断できるぐらいの設定で行えば、きれいに切断できると思います。
加工する大きさが30cm四方のものはできるんですがそれ以上のものはデータをダウンロードしても加工範囲のボタンを押しても受け付けてくれません。何か設定でもちがっているのでしょうか?
ワークエリアのサイズよりも大きいデータは加工できません。
また、自動原点がON、即時原点がチェックありの状態で、現在のレーザーヘッドの位置から加工したときに、ワークエリアからはみ出してしまう場合も加工できません。加工開始位置を変更してください。
切り絵のように描いた線を残して彫刻したい場合はどのようなデータを作れば良いですか? 残したい線をそのまま黒で残すのか、白黒反転させた方がいいのかまた、別の方法の方が良いのか教えてください。
切り絵を加工する場合は、切断で行いますので、Adobe Illustratorのアウトラインデータが適しています。
彫刻で切り絵を作る場合は、残したい線は白色なりますので、白黒反転する必要があります。
LaserCutに取り込んだ画像を黒い線だけにしたり白抜きにしたりと彫刻しやすいように変換する機能ってついていますか?
LaserCutにはインポートした画像データを加工する機能は「網化」「白黒反転」「左右反転」「上下反転」「回転」「サイズ変更」のみです。線を抽出したり、白抜きにしたりする機能はありません。
双方向彫刻をしたときにずれる現象の調整は、「マシン設定」「彫刻設定」「オフセット」にて調整すればいいのでしょうか?
バックラッシュの調整を行ってください。
QS4030でマシン設定の「加工エリア」でX軸が400 Y軸が280以上にすると、レーザヘッドが機体に当たってしまいます
4030の機体は400X300のワークエリアを保証しているわけではありません。
400X280の設定で使用してください。
また、彫刻を行う場合は、助走区間が必要なため、加工エリアのX軸設定よりも50mm程度小さくなります。
アクリルに彫刻をしています。パワー、速度などいろいろ試しながら綺麗に彫れるように実験をしています。その際に彫りの部分に筋が入ってしまいます。走査間隔はは最小の0.025で彫っているのですが筋が見だちます。どうすれば筋が減らせるでしょうか?
レーザー出力弱く、加工速度を速く設定し、3回程度以上の重ね彫りをしてください。
重ね彫りをすることにより、筋が目立たなくなります。
ガラスにサンドブラストを行ったように曇らせるだけの加工はできますか?
はい、できます。
彫った部分が綺麗になる、札を作るような加工。
素材により差がありますが、一般的に彫った部分は段差、筋、凹凸ができる場合があります。
彫った部分をきれいにするには、スピンドルタイプの彫刻機の方が適切です。
2層アクリルに彫刻、断裁をしてみたところ、切断開始点と終了点で燃えた感じで色がはげてしまいます。濡れ新聞紙で覆って加工しています。
まずレーザー出力が強すぎると思うので、切断可能な程度にレーザー出力を弱くしてください。
切断が終わって、抜け落ちるときに問題が発生しているようなので、切断設定の「重なり」の設定値を減らしてください。
切断した際、切断面がベタベタとするのは素材の仕様でしょうか?
素材によるものだと思います。
素材に与える熱量を変化させると改善する可能性があります。切断設定の変更、重ね彫り化、エアーコンプレッサを変更してレーザー照射口の風量を変化させてみる、などの施策は効果がある可能性があります。
ミラーアクリル(透明板に色の吹きつけ)を加工する際に加工部分を透明に表現したいのです。
速いスピード設定、弱いレーザー出力で重ね彫りしてください。
二次反射鏡の光路調整の時、20回以上レーザーキーを押さなければセロハンテープに穴があきませんが、通常そういうものなのでしょうか。
「LASER TIME SET」「POWER SET」の設定は適切ですか? どちらかの設定値を上げて、確認してください。
AutoCADで作成した四角形のデータが彫刻できません。
DXFファイルをインポートすると、四角形など閉じた図形の接点が離れてしまう場合があります。線がクローズしていないので、彫刻できません。
LaserCutの「ツール」メニューにある「線の統合」機能を使用して、分離した角を結合させてください。
レーザー電源は110V規格のようですが、国内の100Vコンセントは95V前後しか流れていない場合もあるという話を聞きました。これは電源の早期故障に関係あるのでしょうか?
関係ありません。
レーザー電源は、電源電圧の低下によって、レーザー出力を補償する機能はありません。電源電圧に比例してレーザー出力も低下しますので、電圧の低下はレーザー出力の低下という症状になりますが、故障の原因にはなりません。
ジグを使った自動原点での加工が数ヶ月ごとにズレます。
レンズ清掃を行うと、位置が若干ずれる場合があります。
光路調整を行った場合もずれる場合があります。
位置決め治具がずれてしまったことも考えられますので、位置決め治具の取り付け位置を変更してみてください。
切断する際にズレが生じる
加工素材が加工素材に移動した可能性があります。
固定がしっかりしていて、素材が移動したわけではない場合は、「トラプル解決」の「レーザーヘッドが移動しない・適切に動作しない」を参照してください。
RSD-SUNMAX-QSを複数台使用していますが、同じ設定で加工をしても、機体毎に仕上がりのバラツキがあります。
レーザー管の仕様として、レーザー管毎に±20%の出力のバラツキがあります。また、経年変化によって、機体毎にレーザー出力値は変化します。
その他、水温の違い、反射鏡、焦点レンズの汚れなどによっても変化します。
そのため、同一の設定であっても、仕上がりは機体毎に異なってきます。
機体毎に設定値を調整して加工してください。
QS4030を使用して、認印を作成しているのですが、同じ素材を使っていて彫刻にばらつき等がでます。
印材は象牙、牛角、木材などが使用されていますが、天然由来の素材のため、組成が一定していません。そのため、彫りの深さが均一にはなりません。
ダウンロードすると線データーを彫刻する場合は閉じている必要があますと出てきます.
彫刻を行う場合、全ての図形は面積を持たなければなりません。
折り線の両端が接合されていないオブジェクトは彫刻できません。
レーザー出力設定値が、大体10%以下になるとレーザーが出ず、微妙に出ているのではないかと思い加工スピードを遅くしてみても効果がありませんでした。
レーザー出力設定値が、機種により、8〜11以下の設定値にすると、レーザーは照射されなくなります。
切断加工を行うと、角度の替わり目に波打ちます。いろいろ強さなどを変えてやってみたり、光路の調整をやりなおしたり材質を変えたりしてみたのですが、同じような状況です。なぜなのでしょうか。
レーザーヘッドおよびレーザーヘッド・シリンダの固定がしっかりできていない可能性がありますので確認してください。
X軸、Y軸のタイミングベルトのテンションが適正で花井可能性があります。
タイミングベルトの張りを変更してみて、波打ちが変化するか確認してください。
ゴム印を作成したいのですが、レーザーカット5.5ソフトでレイアウトを見ると、問題なく仕上がるはずなのですが、彫らないと行けない所が彫れなかったり(四角枠)、彫れる高さが異常に違います。ご返答お待ちしております。
Adobe Illustratorのアウトライン型式のファイルをインポートしていますが、塗りつぶした部分で線が重なったりしています。
Illustratorの「書き出し」で、モノクロビットマップ型式に書き出して、そのファイルをインポートしてください。
アクリル厚物切断について15mm以上の厚さのアクリル板を切断する場合、何かコツがあるでしょうか?どうしても切断面がなめらかにならず、切断側面の上部に気泡が入ってしまいます。
速いスピード設定、弱いレーザー出力で重ね彫りしてください。
また、100mm焦点レンズを使用すると、断面が改善されます。
彫刻で線の太さを変えたい
データを修正してください。
また、LaserCutの「オフセット」を使用すれば、選択したオブジェクトを「太らせる」ことができます。
透明アクリル彫刻時に彫刻されていない場所が輪郭に沿って曇った様になってしまうのですが、特に下側と右側に1.5〜2ミリほど、もやっとでます、対処法はありますか。
まず、光路調整を行ってください。
加工時は、速いスピード設定、弱いレーザー出力で重ね彫りしてください。
紙を切断する時ですが、画像の様になり抜けません。(短い線、線が繋がる箇所等)
レーザー出力設定を下げて下さい。
必要以上に強いレーザー光のため、素材が延焼しています。
フォトショップで画像を取り込んでそれをそのまま使う方法と、背景の白部分を消して黒い線だけにしてしまう方法とではどちらが使い勝手が良いですか?
彫刻しやすいように変換する機能はありません。基本的には、LaserCutで画像加工を行うのではなく、モノクロビットマップファイルをフォトショップなどで生成して、インポートします。
白と黒、彫る部分と残す部分の二値のみの設定となります。二値が明確であれば、そのまま使っても、加工しても使い勝手は変わりません。