アウトラインデータの傾斜彫刻

アウトラインデータから加工を行います。Adobe Illustratorで作成した*.aiファイルや、CADの*.dxf等はアウトラインデータとなります。

SUNMAX LaserCut 5.5にアウトラインデータをインポートした画面

●傾斜彫刻とは・・・
彫刻断面に勾配(傾斜)をつけた彫刻加工方法のことを言います。
ゴム印を例にあげますと、一般的にゴム印面は凸彫りですが、印面強度を上げるために「ショルダー」と呼ばれる彫刻断面を台形にしたり、あるいは段差をつけて強度を増し、捺印したときに印面の潰れを防止しする加工方法が必要となります。 RSD-SUNMAXシリーズの「傾斜彫刻」は、ショルダーの形成に欠かせない機能を有しているため、効率よく自然な印面の仕上がりを実現します。
彫刻加工(傾斜なし)の場合。彫刻断面が垂直に加工され、印面の強度がないため捺印に影響します。
傾斜彫刻加工の場合。断面が滑らかになっているため、印面の強度が保たれています。

●アウトラインデータの傾斜彫刻加工についてSUNMAX LaserCut 5.x
アウトラインデータより傾斜彫刻を行う際、データ画面上の左上部分を起点として加工されます。
SUNMAX LaserCut 5.xで傾斜彫刻加工を設定する際は、アウトラインデータをインポートし、加工モードを「傾斜彫刻」とします。また、「傾斜彫刻の設定」で、レーザー出力や彫刻速度などと同様に「傾斜幅※1」の設定が行えます。
SUNMAX LaserCut 5.x 傾斜彫刻のシュミレーション画面。黒く塗りつぶされているところが彫刻部分。グラデーションが傾斜部分。黒色が薄いほど彫りが浅くなることを示しています。
(画像をクリックすると拡大画面が確認できます)
SUNMAX LaserCut 5.xの操作画面、
右上の加工モードから選択。
「傾斜彫刻の設定」ダイアログボックス
※1 傾斜幅は彫刻断面の勾配(傾斜)のかかる幅。傾斜幅の数値が大きいほど、幅は広くなり、強度が増します。加工可能サイズや仕上がりなど考慮し、調整してください。